コレラタケは、食べると死に至る場合もある、猛毒のキノコです。外見がナラタケやナメコなどに似ているそうですが、私自身見たことはないですし(分からない)、ネット上の紹介やキノコの本を見ても、確証が持てません。これほどの猛毒のキノコが、あいまいな状態で放置されていることに、驚きを隠し得ません。
分類
ハラタケ目 / フウセンタケ科 / ケコガサタケ属
学名
Galerina fasciculata
写真
写真はありません。検索で調べても、結構混乱します。
恐らく合っているというサイトは以下のものです。
これら写真を見ても、実際に行って見分けられるかは自信がありません。いろいろ調べて思ったことは、検索で出てくる写真のクオリティが低すぎます。そのため、細部が良く分かりません。
概要
コレラタケは、おがくずやゴミ捨て場などの身近な場所に生えるようです。また、スギなどの朽木にも生えるようなので、自然の中でも注意が必要です。
外見は、ナメコやエノキタケ、ナラタケに似ていたりして、はっきりしません。質の悪いことに、コレラタケと紹介されている写真に、どうみてもナラタケにしか見えないものがあり、間違いなのか、本当なのか分かりません。
このように姿があいまいなことから、Wikipediaでは写真が載っていないですし、写真を載せない紹介サイトも存在します。
私はナラタケを採るので、コレラタケと絶対間違えるわけにはいきません。もう何十年もナラタケを採ってきたので自信があるつもりですが、コレラタケの正体がはっきりしないことから、不安な気持ちをぬぐうことができないでいます。持っているキノコの本にコレラタケの写真があるのですが、ほんとうにこれだけの姿なのか確証が持てません。
今考えている見分け方ですが、ナラタケのカサの表面にある黒い鱗片が一番有力かなと思います。カサのふちにある条線については、コレラタケにもあるという説明もあって、決定的ではありません。
またヒダですが、ナラタケが白色や薄褐色であるのに対して、コレラタケはしっかりとした茶色に見えます。これも、ナラタケが古くなると、ヒダに褐色のシミが増えて区別が難しくなると思います。
柄は、ナラタケがしっかりしているのに対して、コレラタケは少し頼りないです。また、柄の根本にコレラタケは白い菌糸束があるそうです。ナラタケは根本が太くなるものがあり、濃い茶色であることが多いです。
後は長年の勘ですね。姿と生えている場所でナラタケだと判断しています。ナラタケは北海道であればミズナラの林に多く生えます。そういう場所で生えている姿を見てナラタケに違いないと判断します。キノコって、キノコ自体の姿だけでなく、生えている周りの様子もすごく大事です。
ここまで読んだら普通の人はキノコを採りを諦めると思いますが、私がキノコ採りをするのは、自然のキノコが市販のものとは明らかに違うからです。山菜でもそうですが、栽培すると本来のワイルドさが失われて、物足りないものになります。私はハナイグチとナラタケだけは採ろうと思います。これらは、他では味わえないものなのです。