ナラタケは、北海道では「ボリボリ」と呼ばれることが多い食用キノコです。
ナラタケと一言で言っても、良く見ると違いがあり、細かく分類されています。また、紛らわしい他のキノコもあり、ある程度経験を積まないと採るのが難しいキノコです。
分類
ハラタケ目 / キシメジ科 / ナラタケ属
学名
Armillaria mellea subsp. nipponica
十勝平野
石狩平野
特徴
笠は、表面が荒い木材のようで、褐色の点が中心に多くあり(鱗片)周辺に広がります。また笠のへりに放射状の線があります。そして肉厚ではありません。上記の写真のように、褐色の濃さが円形に分かれる場合があります。
ヒダは白から薄褐色ですが、古くなると褐色のシミが混じります。褐色になると虫の害も多いですし、他とのキノコと区別が難しくなるので、採らない方が無難です。
また、ツバがあり(※)、柄が木目調です。しかし、ナラタケについては言葉での説明が難しいので、各部の特徴を写真で覚えて欲しいです。
※ ないものに「ナラタケモドキ」があり、それも食用。
ナラタケは、切り株に生える場合が一番多い印象を持ちます。そして、切り株に生えて、上の写真のようにある程度大きくなったら、他のキノコと区別がしやすいです。
しかし、茶色が濃い場合や、笠が大きくならないものなど、微妙に形態が違うことが多いです。ナラタケは、名人に習って自分ひとりでも十分判断ができるようになるまでは採らない方が良いでしょう。
コレラタケに注意!
ナラタケ採りでは、似ているコレラタケを絶対に間違って採らないでください。コレラタケを食べると、最悪死にます。そして、このコレラタケは得体がはっきりしないキノコのため、区別しようにも迷うのです。
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食べ方
味噌汁の具にすると、良い出汁が出ます。また、つるっとした食感も良く、市販のキノコに加わらないのが不思議に感じます。しかし、栽培が難しいキノコの一つなので、自分で採るしかありません。
瓶詰になったものが売られています。自分で採るのが自信がなければ、瓶詰になったものが良いでしょう。
どのキノコにも言えますが、消化が良いとは言えないので、食べすぎに注意しましょう。