Wildflower 北海道 ブログ

北海道東部の野花や高山植物、山菜、キノコなどを紹介するブログです。

高山植物

ゴゼンタチバナ (御前橘)

ゴゼンタチバナは、標高1,000m前後で良く見かける高山植物です。広範囲の山で群生して咲くので、おなじみです。 分類 ミズキ目 / ミズキ科 / ミズキ属 学名 Cornus canadense

キバナシオガマ (黄花塩竈)

キバナシオガマは、花の色が黄色で特徴のある、日本では大雪山にしかない固有種です。風衝地に咲くため背丈は短く、遠くから見ると他の花と勘違いすることが多いです。 シオガマの仲間は多いですが、赤紫や白色が多い中、黄色なのが異例の存在です。 分類 シ…

ダイセツトリカブト (大雪鳥兜)

ダイセツトリカブトは、大雪山のみに咲く固有種の高山植物です。そして、山頂部の風衝地ではなく、そこへ向かう登山道で良く見ます。 平地で見るトリカブトとの違いは、あまりないように感じます。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / トリカブト属 学名 A.…

エゾオヤマノリンドウ (蝦夷御山の竜胆)

8月に入るとリンドウの花が目立つようになりますが、中でもエゾオヤマノリンドウが大きさ、群落で特に目立ちます。 分布も、標高1,000m前後から2,000mにかけて広く、お盆を過ぎてからは一番楽しませてくれる高山植物でしょう。 分類 リンドウ目 / リンドウ科…

クモイリンドウ (雲井竜胆)

クモイリンドウは、大雪山のみで見られるリンドウです。リンドウというと青色が基調の花ですが、クモイリンドウは白色であり、変わっています。 別名はエゾトウヤクリンドウと言い、本州で見られるトウヤクリンドウの亜種です。 分類 リンドウ目 / リンドウ…

ハイオトギリ (這弟切)

ハイオトギリは、標高1,000m前後から高山に至るまでの広範囲に見られる高山植物です。また、どの山域でも良く見ることができます。 黄色系の花の中では華やかな印象があり、目立ちます。 分類 オトギリソウ目 / オトギリソウ科 / オトギリソウ属 学名 Hyperi…

エゾノツガザクラ (蝦夷の栂桜)

エゾノツガザクラは、大雪山でポピュラーな高山植物の一つです。そっくりだけど花が白色のものはアオノツガザクラで、両方ともいっぱい咲いています。 一つの花自体はスズランの花並みに小さくて、目立ちません。しかし大群落で咲くと、絨毯のように見えて、…

ハクサンチドリ (白山千鳥)

ハクサンチドリは、1,000m前後の標高で広範囲に咲いている高山植物です。6月初めころから咲き始めて、7月の初旬くらいまで咲いています。大雪山などの高山に行く前の、足慣らし登山で楽しませてくれる高山植物です。 分類 キジカクシ目 / ラン科 / ハクサン…

ヨツバシオガマ (四葉塩釜)

赤紫色で背丈が高く、大雪山では一番良く目にするシオガマです。他の地域でも良く見かけます。 分類 シソ目 / ハマウツボ科 / シオガマギク属 学名 Pedicularis japonica

エゾノハクサンイチゲ (蝦夷白山一華)

代表的な高山植物であるハクサンイチゲの北海道版です。大群落を作るのが特徴で、大雪山でみごとな群落を見ることができます。 富良野岳で咲くエゾノハクサンイチゲは、花の百名山でも取り上げられています。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / イチリンソ…

チョウノスケソウ (長之助草)

チョウノスケソウは、チングルマと似ていますが、葉の形や花びらの数が違っている高山植物です。どこにでもあるチングルマとは違って、チョウノスケソウはなかなか見ることができません。高山の風衝地など、厳しい環境で咲く花です。 分類 バラ目 / バラ科 /…

ホソバウルップソウ (細葉得撫草)

ホソバウルップソウは、大雪山の小泉岳周辺から高根ケ原周辺で見られる高山植物です。場所が限定されることと、咲く期間が短いことで、見るのが少し困難です。 分類 シソ目 / オオバコ科 / ウルップソウ属 学名 Lagotis yesoensis

エゾコザクラ (蝦夷子桜)

花は小さいけれど、鮮やかなピンクと大群落をつくることで、とても目立つ高山植物です。その様は、山の芝桜のようです。 また、雪のなくなった場所から順次咲くので、7月初旬から8月中旬まで長く楽しめます。時には9月の紅葉の時期に、残雪がある場所で咲い…

タカネスミレ (高嶺菫)

タカネスミレは、7月の中旬から下旬にかけて、山上で咲くスミレです。スミレの中でも特に高い場所で咲き、大雪山では小泉岳付近の2,000mを超える高度で咲いています。5月から始まるスミレ前線の最後の花として、印象深いです。 分類 スミレ目 / スミレ科 / …

エゾツツジ (蝦夷躑躅)

エゾツツジは、山の稜線に咲くツツジです。他のツツジとは違って、岩稜帯で地面に這いつくばるようにして咲いています。赤色が鮮やかで、高山では良く目立ちます。 分類 ツツジ目 / ツツジ科 / エゾツツジ属 学名 Therorhodion camtschaticum

チシマノキンバイソウ

チシマノキンバイソウは、山で見掛ける黄色の花では一番目立つ花です。本州にあるシナノキンバイの北海道版のようですが、違いは良く分かりません。 花びらが大きくて背丈も高い上に大群落を作るので、遠目からも目立ちます。しかし近くに寄って見ると、ミヤ…

ミヤマキンバイ (深山金梅)

キンバイの名前が付く高山植物は多いですが、本家とも言えるのがミヤマキンバイです。チングルマと同様に広範囲の山域で見ることができて、身近な高山植物です。しかし、背丈が高くて花が大きく、大群落を作るチシマノキンバイソウやシナノキンバイの方が存…

コマクサ (駒草)

コマクサは、高山植物の女王と言われ、高山植物の代名詞的な存在です。しかし、岩稜帯で植物が育つには厳しい場所に敢えて咲く花なので、どこでもある訳ではありません。北海道では、大雪山から知床にかけて分布していますが、日高山脈ではたった一カ所に生…

チングルマ (稚児車)

チングルマは、北海道を代表する高山植物です。標高1,000mくらいから目にしますが、1,500mを超えてくると最も良く目にする高山植物と言っていいでしょう。見渡す限りの大群落は見事ですし、咲いた後の綿毛の姿もきれいです。チングルマは、植物というよりは…