Wildflower 北海道 ブログ

北海道東部の野花や高山植物、山菜、キノコなどを紹介するブログです。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤマブドウ (山葡萄)

ヤマブドウは、日本固有種のブドウで、9月下旬から10月上旬にかけて実がなります。ヤマブドウは、つる性の植物なので、高い木に巻き付いて伸びていきます。そのため、手が届く範囲ではあまり採れないです。実はとてもすっぱく、生食には向きません。そのため…

コマクサ (駒草)

コマクサは、高山植物の女王と言われ、高山植物の代名詞的な存在です。しかし、岩稜帯で植物が育つには厳しい場所に敢えて咲く花なので、どこでもある訳ではありません。北海道では、大雪山から知床にかけて分布していますが、日高山脈ではたった一カ所に生…

チングルマ (稚児車)

チングルマは、北海道を代表する高山植物です。標高1,000mくらいから目にしますが、1,500mを超えてくると最も良く目にする高山植物と言っていいでしょう。見渡す限りの大群落は見事ですし、咲いた後の綿毛の姿もきれいです。チングルマは、植物というよりは…

ギョウジャニンニクを採ろう!

ギョウジャニンニクは、早春に採れる山菜では最強でしょう。おひたし、天ぷら、しょうゆ漬け、ジンギスカンの具など、食べ方のバラエティーに富んでいます。しかし、スーパーで売っているギョウジャニンニクは、とんでもなく高価です。そして栽培ものは、ギ…

ザゼンソウ (座禅草)

ザゼンソウは、ミズバショウよりも早く咲く野花です。湿地帯に咲き、咲く前はミズバショウと似たつぼみの状態になります。 ミズバショウが春の代表的な花なのに対して、ザゼンソウは注目されることは少ないですが、ミズバショウよりも広範囲に咲いて身近な野…

キジムシロ (雉莚)

キジムシロは、春の後半に道端でたくさん咲く野花です。山に咲くミヤマキンバイに似ています(近縁種)。大きな株は見ごたえあります。 分類 バラ目 / バラ科 / キジムシロ属 学名 Potentilla fragarioides var. major

エゾノリュウキンカ (蝦夷立金花)

エゾノリュウキンカは、小川沿いの湿地に咲く野花です。「ヤチブキ」の名前で知られていて、山菜としても利用されます。また、大雪山などの高山の沢にも咲いています。例えば、夏に白雲岳避難小屋に行くと咲いており、花期が長い花です。 分類 キンポウゲ目 …

ベニバナイチヤクソウ (紅花一薬草)

ベニバナイチヤクソウは、最初は丸い玉がたくさん付いて、下から薄紅色の花が咲く野草です。イチヤクソウの仲間はあまり目立たないですが、ベニバナイチヤクソウは結構目立ちます。 分類 ツツジ目 / ツツジ科 / イチヤクソウ属 学名 Pyrola asarifolia subsp.…

エンレイソウ (延齢草)

エンレイソウは、数あるエンレイソウの仲間の本家です。北海道では、寒冷なエリアには少ないようです。 分類 ユリ目 / ユリ科 / エンレイソウ属 学名 Trillium smallii

サクラスミレ (桜菫)

サクラスミレは、スミレの女王と呼ばれ、気品が高く美しいスミレです。他のスミレのような群落を作ることは少ないです。 分類 キントラノオ目 / スミレ科 / スミレ属 学名 Viola hirtipes

タチツボスミレ (立坪菫)

タチツボスミレは、平地では一番多く目にするスミレです。スミレは種類がとても多くて見分けが難しいですが、平地で見掛けたスミレであれば、タチツボスミレである確率が高いです。 分類 キントラノオ目 / スミレ科 / スミレ属 学名 Viola grypoceras

カタクリ(片栗)

カタクリは、春を代表する野花の一つです。紫色で目立つ花ですが、まれに白花もあります(それ以外は園芸種)。平野部で多く見られますが、樺戸山地のように山の上で咲いている場所もあります。 分類 ユリ目 / ユリ科 / カタクリ属 学名 Erythronium japonicum…

コケイラン (小蕙蘭)

コケイランは、春の花が終わりを告げるころに咲く野花です。一つ一つの花はとても小さいですが、拡大して見るときれいです。 分類 キジカクシ目 / ラン科 / コケイラン属 学名 Oreorchis patens

ササバギンラン (笹葉銀蘭)

ササバギンランは、スズランと似ていますが、スズランの花が終わるころに咲き始める野花です。 分類 キジカクシ目 / ラン科 / キンラン属 学名 Cephalanthera longibracteata

チゴユリ (稚児百合)

チゴユリは、春の野花の盛りが過ぎて6月になろうとする頃に咲き始める野花です。花が下向きになっていて地味ですが、下から見上げるときれいな花であることに気が付きます。 分類 ユリ目 / イヌサフラン科 / チゴユリ属 学名 Disporum smilacinum

スズラン (鈴蘭)

スズランは、北海道を代表する春の野花です。とても良い香りがしますが、毒のある野草なので、食べてはいけません。昔は北海道のどこにでもあったスズランですが、今はなかなか見れません。街中にあるのはドイツスズランで、外来種です。然別の山など標高の…

ツマトリソウ (褄取草)

ツマトリソウは、6月の野山の道を彩る代表的な野花です。また、登山でも高山植物と一緒に見掛ける花です。 分類 サクラソウ目 / サクラソウ科 / ツマトリソウ属 学名 Trientalis europaea

ツボスミレ (ニョイスミレ)

とても小さいスミレですが、群落を作って意外と主張性があります。また、標高の高いところにもあって、高山植物といっしょに楽しめます。 分類 スミレ目 / スミレ科 / スミレ属 学名 Viola verecunda A. Gray

ヒトリシズカ (一人静)

ヒトリシズカは、最初は花が葉にくるまれていて、葉が開いて花が姿を現す変わった野花です。名前とは違って群生しますが、清楚な感じはしっかりする野花です。 分類 センリョウ目 / センリョウ科 / チャラン属 学名 Chloranthus japonicus

オオバナノエンレイソウ (大花延齢草)

オオバナノエンレイソウは、5月の平野部を埋め尽くすほどの大群落を作る野花です。 分類 ユリ目 / メランチウム科 / エンレイソウ属 学名 Trillium camschatcense

ツバメオモト (燕万年青)

ツバメオモトは、ゴールデンウィークが終わるころに咲き始める野花です。花が終わると、黒くて丸い実を付けます。 分類 ユリ目 / ユリ科 / ツバメオモト属 学名 Clintonia udensis Trautv. et Mey.

アズマイチゲ (東一華)

アズマイチゲは、福寿草が咲いた次に咲き始める、早咲きの野花です。花がキクザキイチゲにそっくりですが、葉の形が違います。アズマイチゲの方が寒冷な土地に咲くようです。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / イチリンソウ属 学名 Anemone raddeana

ニリンソウ (二輪草)

ニリンソウは、花自体は小さいですが、大群落を作ります。また、花の色が緑だったり、八重になっているなど、変種が多いことも特徴です。それらはミドリニリンソウとも呼ばれています。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / イチリンソウ属 学名 Anemone fla…

ミズバショウ (水芭蕉)

ミズバショウは、春の観光に欠かせない野花です。実は、山間の湿地に意外とどこでもある野花で、知名度の高い観光地まで行かなくても十分楽しめます。 分類 オモダカ目 / サトイモ科 / ミズバショウ属 学名 Lysichiton camtschatcensis Schott

ヒメイチゲ (姫一華)

ヒメイチゲはとても小さな花で、イチゲの中ではアズマイチゲとおなじくらい早く咲き始めます。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / イチリンソウ属 学名 Anemone debilis

キクザキイチゲ (菊咲一華)

キクザキイチゲは、アズマイチゲと同時期に咲く野花です。花が白だけではなくて、ピンクや薄紫の個体もあります。寒いエリアでは、アズマイチゲが優勢になるようです。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / イチリンソウ属 学名 Anemone pseudoaltaica H.Hara

エゾエンゴサク (蝦夷延胡索)

エゾエンゴサクは、福寿草が咲き始めた後に続く、早春に咲く野花です。土壌により、花の色が青から紫へ微妙に変わります。そして少ないですが、白花もあります。また、花の香りも良いです。 分類 キンポウゲ目 / ケシ科 / キケマン属 学名 Corydalis fumarii…

フクジュソウ (福寿草)

福寿草は、ふきのとうの次に咲き始める春の訪れを告げる代表的な野花です。広範囲にたくさんあるので、誰でも目にすることができる野花です。 分類 キンポウゲ目 /キンポウゲ科 / フクジュソウ属 学名 Adonis ramosa