Wildflower 北海道 ブログ

北海道東部の野花や高山植物、山菜、キノコなどを紹介するブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

次こそは!

キバナシオガマ (黄花塩竈)

キバナシオガマは、花の色が黄色で特徴のある、日本では大雪山にしかない固有種です。風衝地に咲くため背丈は短く、遠くから見ると他の花と勘違いすることが多いです。 シオガマの仲間は多いですが、赤紫や白色が多い中、黄色なのが異例の存在です。 分類 シ…

ダイセツトリカブト (大雪鳥兜)

ダイセツトリカブトは、大雪山のみに咲く固有種の高山植物です。そして、山頂部の風衝地ではなく、そこへ向かう登山道で良く見ます。 平地で見るトリカブトとの違いは、あまりないように感じます。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / トリカブト属 学名 A.…

エゾオヤマノリンドウ (蝦夷御山の竜胆)

8月に入るとリンドウの花が目立つようになりますが、中でもエゾオヤマノリンドウが大きさ、群落で特に目立ちます。 分布も、標高1,000m前後から2,000mにかけて広く、お盆を過ぎてからは一番楽しませてくれる高山植物でしょう。 分類 リンドウ目 / リンドウ科…

フデリンドウ (筆竜胆)

フデリンドウは、平地に咲く、とても小さなリンドウの花です。普通、リンドウと言うと秋をイメージしますが、フデリンドウは春の終わる頃に咲きます。 分類 リンドウ目 / リンドウ科 / リンドウ属 学名 Gentiana zollingeri

クモイリンドウ (雲井竜胆)

クモイリンドウは、大雪山のみで見られるリンドウです。リンドウというと青色が基調の花ですが、クモイリンドウは白色であり、変わっています。 別名はエゾトウヤクリンドウと言い、本州で見られるトウヤクリンドウの亜種です。 分類 リンドウ目 / リンドウ…

ハイオトギリ (這弟切)

ハイオトギリは、標高1,000m前後から高山に至るまでの広範囲に見られる高山植物です。また、どの山域でも良く見ることができます。 黄色系の花の中では華やかな印象があり、目立ちます。 分類 オトギリソウ目 / オトギリソウ科 / オトギリソウ属 学名 Hyperi…

エゾノツガザクラ (蝦夷の栂桜)

エゾノツガザクラは、大雪山でポピュラーな高山植物の一つです。そっくりだけど花が白色のものはアオノツガザクラで、両方ともいっぱい咲いています。 一つの花自体はスズランの花並みに小さくて、目立ちません。しかし大群落で咲くと、絨毯のように見えて、…

ミヤマスミレ (深山菫)

ミヤマスミレは、山裾から上部で良く見るスミレです。標高が300m前後から1,000m前後くらいに多く咲いている印象です。 里山登山をして一番多く目にするスミレではないでしょうか。平地に咲く花ではないですが、高山植物と呼ぶには低い場所に咲くので、今回は…

オオタチツボスミレ (大立坪菫)

オオタチツボスミレは、文字通り、タチツボスミレに姿が似ていて、より大きいスミレです。よく見ると、花柄がタチツボスミレと違って茎の途中から出ているものがあり、花の後ろにある距が白色であることから、オオタチツボスミレと分かります。と言っても、…

ワラビ (蕨)

ワラビはシダ植物の仲間で、葉が広がるまでは、ひょろっと伸びて先端が丸まっています。その先端が広がる前に、食用として採取します。葉がある程度開いてしまってから採ると、硬くておいしくありません。 分類 シダ目 / コバノイシカグマ科 / ワラビ属 学名…

ウド (独活)

ウドは、春の代表的な山菜の一つです。ギョウジャニンニクが終わり、タラの芽も終わる頃から採れ始めます。とても多く採れる山菜ですが、出始めで茎が太いという条件のものは意外と採れないです。自分のお気に入りの場所を見つけましょう。 分類 セリ目 / ウ…

エゾリスの食事

ハクサンチドリ (白山千鳥)

ハクサンチドリは、1,000m前後の標高で広範囲に咲いている高山植物です。6月初めころから咲き始めて、7月の初旬くらいまで咲いています。大雪山などの高山に行く前の、足慣らし登山で楽しませてくれる高山植物です。 分類 キジカクシ目 / ラン科 / ハクサン…

ヨツバシオガマ (四葉塩釜)

赤紫色で背丈が高く、大雪山では一番良く目にするシオガマです。他の地域でも良く見かけます。 分類 シソ目 / ハマウツボ科 / シオガマギク属 学名 Pedicularis japonica

エゾノハクサンイチゲ (蝦夷白山一華)

代表的な高山植物であるハクサンイチゲの北海道版です。大群落を作るのが特徴で、大雪山でみごとな群落を見ることができます。 富良野岳で咲くエゾノハクサンイチゲは、花の百名山でも取り上げられています。 分類 キンポウゲ目 / キンポウゲ科 / イチリンソ…

チョウノスケソウ (長之助草)

チョウノスケソウは、チングルマと似ていますが、葉の形や花びらの数が違っている高山植物です。どこにでもあるチングルマとは違って、チョウノスケソウはなかなか見ることができません。高山の風衝地など、厳しい環境で咲く花です。 分類 バラ目 / バラ科 /…

ホソバウルップソウ (細葉得撫草)

ホソバウルップソウは、大雪山の小泉岳周辺から高根ケ原周辺で見られる高山植物です。場所が限定されることと、咲く期間が短いことで、見るのが少し困難です。 分類 シソ目 / オオバコ科 / ウルップソウ属 学名 Lagotis yesoensis

エゾコザクラ (蝦夷子桜)

花は小さいけれど、鮮やかなピンクと大群落をつくることで、とても目立つ高山植物です。その様は、山の芝桜のようです。 また、雪のなくなった場所から順次咲くので、7月初旬から8月中旬まで長く楽しめます。時には9月の紅葉の時期に、残雪がある場所で咲い…

タカネスミレ (高嶺菫)

タカネスミレは、7月の中旬から下旬にかけて、山上で咲くスミレです。スミレの中でも特に高い場所で咲き、大雪山では小泉岳付近の2,000mを超える高度で咲いています。5月から始まるスミレ前線の最後の花として、印象深いです。 分類 スミレ目 / スミレ科 / …

エゾツツジ (蝦夷躑躅)

エゾツツジは、山の稜線に咲くツツジです。他のツツジとは違って、岩稜帯で地面に這いつくばるようにして咲いています。赤色が鮮やかで、高山では良く目立ちます。 分類 ツツジ目 / ツツジ科 / エゾツツジ属 学名 Therorhodion camtschaticum

チシマノキンバイソウ

チシマノキンバイソウは、山で見掛ける黄色の花では一番目立つ花です。本州にあるシナノキンバイの北海道版のようですが、違いは良く分かりません。 花びらが大きくて背丈も高い上に大群落を作るので、遠目からも目立ちます。しかし近くに寄って見ると、ミヤ…

コレラタケ

コレラタケは、食べると死に至る場合もある、猛毒のキノコです。外見がナラタケやナメコなどに似ているそうですが、私自身見たことはないですし(分からない)、ネット上の紹介やキノコの本を見ても、確証が持てません。これほどの猛毒のキノコが、あいまいな…

ミヤマキンバイ (深山金梅)

キンバイの名前が付く高山植物は多いですが、本家とも言えるのがミヤマキンバイです。チングルマと同様に広範囲の山域で見ることができて、身近な高山植物です。しかし、背丈が高くて花が大きく、大群落を作るチシマノキンバイソウやシナノキンバイの方が存…

ナラタケ (ボリボリ)

ナラタケは、北海道では「ボリボリ」と呼ばれることが多い食用キノコです。ナラタケと一言で言っても、良く見ると違いがあり、細かく分類されています。また、紛らわしい他のキノコもあり、ある程度経験を積まないと採るのが難しいキノコです。 分類 ハラタ…

サルナシ (コクワ)

サルナシは、秋にキウイを小型にしたような実が生ります。また、実の中身もキウイそっくりで、味もまたそっくりです。それもそのはず、キウイとサルナシはマタタビの仲間で、キウイは中国の品種を改良してできたものです。つる性の木なので、他の木の高いと…

ハナイグチ (ラクヨウキノコ)

ハナイグチは、カラマツの林に生える、北海道では1番ポピュラーと言える食用キノコです。カラマツは北海道には自生していなかった木ですが、本州から移植されてすっかり根付いています。それと同時に、ハナイグチもたくさん採れるようになりました。 分類 イ…

ヤマブドウ (山葡萄)

ヤマブドウは、日本固有種のブドウで、9月下旬から10月上旬にかけて実がなります。ヤマブドウは、つる性の植物なので、高い木に巻き付いて伸びていきます。そのため、手が届く範囲ではあまり採れないです。実はとてもすっぱく、生食には向きません。そのため…

コマクサ (駒草)

コマクサは、高山植物の女王と言われ、高山植物の代名詞的な存在です。しかし、岩稜帯で植物が育つには厳しい場所に敢えて咲く花なので、どこでもある訳ではありません。北海道では、大雪山から知床にかけて分布していますが、日高山脈ではたった一カ所に生…

チングルマ (稚児車)

チングルマは、北海道を代表する高山植物です。標高1,000mくらいから目にしますが、1,500mを超えてくると最も良く目にする高山植物と言っていいでしょう。見渡す限りの大群落は見事ですし、咲いた後の綿毛の姿もきれいです。チングルマは、植物というよりは…